芸能界でもおうち時間が増えアートの領域に手を出してみたという方が多いですが、私も創造意欲が湧いてきて消しゴムはんこ(版画)にトライしてみることにしました。最近はTBS系で放送されている浜田雅功MCの「プレバト‼」(芸能人の隠れた文化・芸術の才能を競い合う番組)でも反響ですよね。
消しゴムはんこは、道具も割と手軽に身近なお店でそろいます。もちろん、突き詰めてやりたい方向けの道具は美術専門店などになりますが、「ちょっとやってみたい」くらいのモチベーションなら100均でそろうものでほぼ事足りるので、始めるハードルが低いのもおススメのポイント。
今回は私が見つけた100円ショップグッズを中心に、消しゴムはんこ作成に必要なアイテムをご紹介します。
消しゴムはんこでどんな作品ができる??
道具紹介の前に軽く作品を紹介しながら、どんなアートを作ることができるのか見ていただきたいと思います。ご自身がどんなものを作りたいのかイメージを沸かせて、どんな道具が必要かを考えていきましょう!ワンポイントのポップな図柄から、細かい書き込みの大きな絵まで表現することができます。
どれも違ってどれも良い、それぞれの味がある素敵な作品ですね!さて、必要な道具についてはどの程度の作品を作りたいかによっても違ってきます。これからやってみよう!という方にはハマるかどうか、もやってみて初めて分かる事なので、あえて最初に集める道具は高いものではなく手軽に揃えられるものでもよいのではと思います。ということで今回は100円ショップを中心にリーズナブルに揃えられる道具たちをご紹介します。
入門ならこれでも十分!100円均一で揃えられる道具たち
消しゴム
こちらはDAISOさんで販売されているスタンプ消しゴム。
便利ポイントは絵柄をどこまで彫るかがわかりやすく、表裏にそれぞれ青と黄色の目安層があるところ。文具店や画材店に行けば専用の素材が手に入りますが価格は大体はがきサイズで600円前後なので、100円で手に入る練習素材として重宝しています。
残念ポイントとしてはインクのノリにむらがある感じがしました。ヨレるというんでしょうか?べた塗した時に色が均一に映らないので、背景を彫ったりするのには向きません。ただ、初心者が柄彫りの練習として利用するには十分だと思います。
ちなみに他の100円ショップでは、セリア、Can★Do、watts(シルク)などでそれぞれオリジナル商品の目撃情報がありましたが、店舗で店員さんに問い合わせたところ季節性商品としての取り扱いで年賀状の準備シーズンに合わせてのみ入荷しているとの答えだったので、お近くの店舗でお取り扱いがあるかどうかは確認が必要です。DAISOでは1セット10個入りの販売のみになりますが、オンラインショップでの購入も可能だそう。
アートナイフ
こちらはCan★Doさんで見つけたデザインナイフ(アートナイフ)です。
便利ポイントとしては、まず100円ショップでこの手の商品が手に入ること、そして、替え刃が3枚も入っていること。一般的に販売されているカッターナイフよりも先端が細く、パッケージ写真のように細かいカットを可能にするための作りとなっています。本体が非常に軽く、グリップ部分に滑り止めがあるのも使いやすさを追求されています。
残念ポイントは、替え刃もすべて同じ角度のものであること。ちなみにプロ仕様として人気のOLFAさんのアートナイフは3種類・数枚の替え刃付きでそれぞれシャープなものと平らな刃などがついています。OLFAさんのはもちろん100円ではないので、Can★Doさんのは100円で手に入るものとして、入門用としては十分なのではないでしょうか。
近所の比較的店舗面積の狭いお店で見つけたのですが、お近くの店舗にて取り扱いがあるかどうかは確認が必要です。
トレーシングペーパー
こちらは残念ながら100円ではありませんが、コクヨのオンラインショップ「カウネット」では50枚419円、100枚751円で販売されているKOKUYOさんのトレーシングペーパーです。ちなみに私は近所のホームセンターで販売しているものを購入しました。
彫りたい図柄に重ね、トレーシングペーパーに鉛筆で図柄をなぞります。トレーシングペーパーがずれないように、マスキングテープなどで固定しましょう。私はあまり絵を描くのは得意ではないので、イメージに近い写真をネットから漁って、iPhoneの光度を最大にしアクセスガイドで画面を固定して画像を表示してなぞりながら絵を描いていますが、細かいところまで映せて良いです。トレース台か、ガラストップの机があればより良いですが、高いのでスマホやタブレットでも十分です!
鉛筆
これは持っているもので十分です。欲を言えば、色の濃いものを選んでいただいたほうが、トレーシングペーパーになぞった図柄を転写する際に消しゴムにくっきりと図柄が写りやすいと思います。ちなみに、多色刷りしたい場合には色ごとに複数の判を彫っていくのですが、その際私はアニメの原画のようにして色鉛筆で線を区別しています。1つのはんこでインクの1色と彫った部分の白を表現する形で、色にグラデーションを付けることはできますが、区切りながらエリアを区切りながら乗せることはできないため、重ね押しする別のはんこをつくります。
懐中電灯
これもどんなものでも十分事足ります。はんこを彫る際、特に細かい図柄の時は手元が暗くなってしまうので、これで手元を明るくすると陰影で彫り残しなど細かい部分がしっかり見えるようになります。ただ、あまり光度が強いと目に刺さりますので気を付けてください。ちなみに、ご予算が許すのであれば、ライト付きのルーペがありますので、こちらを購入することをおススメしたいです。
カッティングボード
カッティングボードは大体どこの100円ショップにも売っているようです。特別なものは必要ありませんが、方眼があるもののほうが後々多色刷りではんこを重ね押しする際に目安になるので使いやすいと思います。
ねりけし
小学生の頃によく遊んだという方も多いと思います。香り付きの練り消しゴムなどは100円ショップでも取り扱いがあります。用途としては図柄を彫り終わった後はんこから「彫りカスを取る」ためとトレーシングペーパーで転写した「図柄の残りを消し込む」ためのものです。これがついたままではインクがよれたり、むらになる原因になるので、刷る際の仕上がりに関わるお掃除に欠かせません。
インク
紙に押す分には特別なものは必要ありませんので、100円ショップのものでも十分です。最近はそこそこ色バリエーションも取り扱いがあります。布などに押したい場合は100円ショップでは購入できませんがそれ用のインクパッドがありますので、後日別記事にてご紹介させていただきます。
紙
こちらも特別なものは必要ではありません。プリンター用の紙でもいいですし、100円ショップなどでも絵はがき用のはがきセットが売っているので、試し刷りは適当な紙でしつつ、完成ははがき用紙ですると作品ぽくなってエモいです。
マスキングテープ
こちらも特別なものは必要ではありません。最近は100円ショップでもマスキングテープを様々な柄で販売しています。用途としては、トレーシングペーパーに図柄を写す際にずれないようにしたいだけなので、柄は必要ありません。セロテープでは粘着力が強すぎるのでマスキングテープがちょうどよいです。
もう少し予算が出せる場合におススメの道具
こちらは後日別記事にてご紹介したいと思います!まずは気軽に手に入れられる道具で、新しい趣味の世界に飛び込んでみてください★