視聴が止められない!AUテレビドラマ視聴率史上1位「ウェントワース女子刑務所/WENTWORTH」刑務所の熾烈な権力闘争と群像劇にハマること間違いなし!

執事見習い
執事見習い

このドラマはオーストラリアの連続ドラマ「Prisoner: Cell Block H」のリメイク版なんですが、本家もヒット作ながら、今作も非常に面白い。毎話終わりどころのクリフハンガーが凄くて個性的な登場人物の魅力に引き込まれ、気づけば1シーズン一気観してしまいそう!

すでにシーズン7までが配信サイトで視聴可能ですが、本国ではシーズン8が2020年夏に公開、2021年にファイナルシーズンとして9が放送される予定のロングラン。刑務所という場所柄もあり、主役が入れ替わりながらの展開、かつ展開としては覇権争いの一択なのに毎回面白い…これってなかなか他に類をみない魅力です。

ストーリー進行のテンポの良さも軽快で視聴者を飽きさせません。

アメリカに住むことになった約20年前、気づけば以来ずーっと観続けています。そんな海外ドラマフリークが、海外ドラマは観たことないという方向けにはもちろん、次に何観ようか迷っているという方も参考にできるようにあらすじ以外にも注目のキャスト、製作者、脚本家などにも焦点をあてながら紹介したいと思います。

あなたにもハマりそう?まずはざっくりご紹介まで

配信・視聴:Hulu(月額933円~/2020年8月現在)、FODプレミアム(月額888円~/2020年8月現在)

期数:第1から7まで(シーズン8、9の制作決定済!) 

主演:シーズンにより交代方式 初期はダニエル・コーマック(ビー・スミス役)

オーストラリアのテレビドラマ歴代視聴率1位

1シーズンで物語の章が完結していくスタイルで進行します。1話は約1時間。

この作品が好きになりそうな人:

✓ヒューマンドラマが好き

✓謎解きが好き(推理しながら視聴したい)

✓リアルなファイトシーン

✓リベンジ劇が好き

こういう人はイメージ違っちゃうかも

×同性愛を受け入れられない(女性のみの刑務所です)

×リアルかつ残虐な暴力が嫌(女性から女性への性暴力など目を覆いたくなるようなシーンがあります)

✓が多かった人はとりあえずこれだけ読んで決めてみて!

初期の主役ビー・スミスは夫から家庭内暴力を受ける主婦。娘のデビーだけが彼女の生きがいでした。ある日夫の暴力に耐えかねて夫を殺害しようと工作した(未遂に終わった)ことで彼女の刑務所での生活が始まります。そこでは囚人のボスやボスの座を狙う薬の売人が熾烈な権力闘争を繰り広げていて、ビーも新人として例によって運び屋にされるなどの洗礼を受け、虐げられます。最初はただいい様にされていたビーも、次第に泣き寝入りは辞めて反抗していき、囚人たちから注目を集めるようになります。注目を集めるうち、ビーは権力闘争の中心に巻き込まれ、次第にボスとしての潜在的才覚に目覚めていく。ただの主婦だったビーは、刑務所という環境で変えられたのかそれとも、元々凶暴性を備えた人間だったのでしょうか。と、書いておいてなんですが、単なるあらすじを書くと割と平凡なのですよね。なんかありがちっぽいなって思いませんか?実際、よく似た設定のスペインの連続ドラマ「ロックアップ/Vis a Vis」も視聴しましたが、こちらはどうも…ね。まずは予告編からご視聴をどうぞ(若干ネタバレが含まれています)。

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所』(予告) 発売&レンタル中
角川海外テレビシリーズ公式チャンネルの予告編

私なりに何が違うのか考えてみましたが、ウェントワースの魅力はストーリーよりもキャラクターだと思っています。もちろん、ストーリーの展開のテンポの良さ、緊張感、毎話用意されるラスト数分のクリフハンガーが癖になってしまって自動再生から抜け出せません。こんな事を言っては何ですが、刑務所ドラマは大概「勢力争い」「人間ドラマ」「脱獄」の3本に絞られ、大きな絵だけで観れば実際このドラマも毎シーズン違う人間で同じことをしているようなものです。かつ、人が入れ替わる刑務所という場所柄毎シーズン主役級の出演陣が入れ替わるにも関わらず、それでも毎シーズン面白いのは女優/俳優陣の演技が良いのはもちろん、脚本やプロデューサー陣が毎シーズンの出演キャラクターをかなり練っているのではという気がします。囚人たちだけでなく看守側も大概悪い奴らで「人の弱さ」が遠慮なく描かれています。私の、そしてシリーズファンの中で特に人気が高いのは、途中から出演する看守長ファーガソン。囚人を超えるクラスの悪人がしれっと登場するし、主役でこそないものの、作品を代表するキャラクターが複数います。

わたくしは他のコンテンツ目的でHuluを契約していますが、ほかにFODプレミアム(シーズン3まで)でも視聴可能のようです(2020年8月現在)。個人的に一番おススメはファーガソンが初登場するシーズン2から異常性が加速していくシーズン5までです。ちなみにファーガソンはシーズン8から再度メインキャストの一人として復活するのでこちらも大変楽しみにしています。シーズン7までの内容を含んだ(ネタバレ要素薄目)プロモーションビデオもありましたのでご紹介します。ファーガソンにもフォーカスされていてわかりやすいです。

必見!3分半で解説「ウェントワース女子刑務所」の魅力とは?
Hulu公式チャンネルによる作品紹介動画
公開中の第7シーズンまで全話視聴できるのはHuluのみ!2週間無料トライアル

これからサブスク登録するなら、シーズン7まで視聴可能なHuluがおススメです。なぜならシーズン3まで観たらもっと観たくなってしまうはずだから!

Hulu無料お試し期間を行っていますので、まずはそちらを利用してご覧ください。なお、配信期間については予告なく変更になる場合がありますので、各社サイトにてご確認ください。

無料体験は2週間!

まだ観ようかって踏み切れない方へ、この作品の魅力をさらに掘り下げてキャストや製作陣のことをご紹介させてくださいませ。

作品を彩る魅力的なキャストたち

ダニエル・コ―マック(ビー・スミス)

ニュージーランドの女優さんで、最初の頃は昼ドラで出てきた方のようですが、映画や舞台で評価を得たのち、WENTWORTH出演を機にオーストラリアで一躍有名になった方です。私生活では2児の母で、性的志向については異性愛者である(本人はこういう区別は嫌いのようですが)ことを告白しています。冷酷に徹することができる一面も持ち合わせていますが、娘に対してみせる優しい母としての顔、刑務所で初めて触れる他者からの愛への戸惑いなども印象的です。

ニコール・ダ・シルバ(フランチェスカ・ドイル)

シドニー出身の女優さんで、デビューはオーストラリア警察のSWATのような特殊部隊をテーマにしたテレビシリーズの出演。2018年にお子さんを出産されたことでも話題になりました。受賞・ノミネートは少ないものの、本作の役フランキーは頭が良く料理の才能もあり、本質的な部分では優しさと良心を持っているに、過去のトラウマや刑務所という場所の持つ魔力で悪のループにとらわれる女性という、作品を語るうえで外せないキャラで非常に人気です。ちなみに、フランキーのタトゥーはかなり気合が入っていますがこれは役柄としてのメイクで、授賞式のドレス姿の際ニコールの腕にタトゥーはありませんでした。

パメラ・レーブ(ジョアン・ファーガソン)

カナダ出身の女優。カナダにある演劇の学校出身ですが、オーストラリア人の旦那様と一緒にオーストラリアに移住していて、キャリアのほとんどはオーストラリアの作品のようです。当然ですがオーストラリア訛りの強い本作において、パメラの英語は聞き取りやすかったので納得しました。本作の役どころは問題ばかりのウェントワース女子刑務所を改革するべく燃える冷徹な看守長ですが、作品が進むとともに明らかになる彼女のサイコパスっぷりが凄い。フィジカルも大柄なパメラの乱闘シーンは迫力もあり視聴者を惹きつけます。私の中で本作で一番印象に残っているキャラであり、推しです。

 セリア・アイルランド(エリザベス・バーズワース)

「All Saints」というドラマで有名になったオーストラリアの女優。今作で演じるリズは、プレッシャーに弱いアルコール中毒者で、トラクターの飲酒運転で義母をひき殺して服役する女性。幼い子供2人と会うことができないまま獄中で過ごす母親で、若い囚人たちにとっては母親に近い心の支え的存在である一方、自身が抱える問題になかなか打ち勝つことができない弱さに悩む、危ういキャラクターを見事に演じています。

タミー・マッキントッシュ(カレン・プロクター)

セリアと同じく、ドラマ「All Saints」での出演で有名になった女優さん。今回は囚人役でお化粧も薄目とあって印象はかなり違います。本作では女性の権利を主張する過激派組織「レッド・ライト・ハンド」のリーダーであり、ビー・スミスのファンとして現れますが、のちに敵対関係となります。虐げられた女性としての過去、怒り、過激な指導者である反面、優しさや正義を目指し奮闘する個性的ボス。

ご紹介した一部のメインキャストの他にも魅力的な演者が

囚人たちは自分の身を守るため強い姿を演じなくてはならない一方で、それぞれに過去のトラウマや精神的荷重、外の世界への憧れと社会復帰への恐怖など、自身が抱える弱さを理解しています。この不安定な精神状態の演技も皆様見事ですし、限られた武器で戦うガチンコの戦闘も入念な稽古とカメラワーク、編集によってリアリティーあるシーンに仕上がっています。

囚人にからかわれるようなナイーブな看守ヴェラ・ベネットを演じるケイト・アトキンソン、母親の妊娠時飲酒により脳に障害を持つが、体が大きく力の強いブーマー(スーザン・ジェンキンス)の涙を誘う優しさ、スカイ・ピアソン役のキャサリン・ベックのクレイジーなジャンキー演技…主役級のキャラをあっさり降板させるだけあって、毎シーズン魅力的なキャラクターを揃えて作り込み新シリーズがスタートします。

かなりネタバレ要素がありますが、シーズン7までのメイキングドキュメンタリー動画「Behind the Bars」が面白い ※残念ながら英語のみになります(字幕なし)

キャストや製作陣のコメントとともに、過去のシーズンを振り返る内容です。それにしても皆さん、作中と違ってばっちりメイクかつ、撮影と違い柔らかな表情で別人みたいにお綺麗です。撮影にあたり、視聴者を楽しませる以外な展開は一部のスタッフとキャストにしか知らされず、出演者たちも展開を楽しみながら撮影しているんだとか。カメラが回っていないところでは皆さん和気藹藹でちょっと安心しますね。

カズ役のタミーによればセットの作り込みや個室に隠れる囚人の個性が細かく演出されていて、自然と役の人生に入り込んでしまうといいます。カースタントは意外にも手動というのが衝撃です。動画のナレーションはリズ役のセリア・アイルランドが担当。

Wentworth – Behind The Bars (2019 Behind The Scenes Documentary)
メイキングドキュメンタリー「Behind the Bars」

シーズン8以降の日本配信時期は残念ながら未発表です。ただ、今までの流れから見ても、いち早く配信になるのはHuluからだと思われます!シーズン9で完結するとのことなので、各シーズン10話ずつにてフィナーレということです。寂しいような、早く結末が知りたいような!Huluでの配信開始を待ちたいと思います。

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