アメコミ原作のダークSF「The Boys」シーズン2予告編が公開!またしてもAmazon Originalのドラマがやってくれました!

4.5
執事見習い
執事見習い

最近本当にPrime Video配信のAmazonの海外ドラマが熱いんです。ハマる人続々で、俳優さんのSNSとかでも作品ファンを見かけるようになりました。

今回ご紹介する「The Boys/ザ・ボーイズ」は、アメコミ原作の実写版一部の人間が超能力を持つようになった世界とスーパーヒーローを描いています。私はDCとかMARVEL物はあまりハマらず、、過去には「RUNAWAYS」、「SUPERGIRL」など途中で視聴を辞めてしまっていたので、今回もきっと途中で飽きるかなと思っていました。

しかし!本作は良い意味で王道から外れていて、思いがけず楽しく視聴しています。というのも、本作に出てくるスーパーヒーローたち、ほぼ全員が欲まみれのクソ野郎なんです。ダークヒーローとかじゃなく、どの角度から見ても悪人。でも、力に恵まれた人がみんな正義や個人的な報復に限って力を使おうとするよりも、予期せず手に入れた力に溺れて私利私欲に暴走する方がリアルな気がしませんか?

今回も製作陣や出演者などにも焦点を当てながら、海外ドラマ歴20年の執事見習いがご紹介します!ちなみに、シーズン2が来る2020年9月4日(金)からAmazonで独占配信!30日間はトライアル無料で視聴できますよ♪

あなたにもハマりそう?まずはざっくりご紹介まで

最初にお伝えしなくてはならないのですが、このドラマ、かなり過激なスプラッターですので、血しぶきは序の口、人が爆発したり、その残骸を片付けるシーンまで、不必要なのでは…というまでグロく描かれてます。予告編からすごいので、苦手な方は視聴されないことをおススメします。

舞台は現代のアメリカ、一部の人間にスーパーパワーが発現した世界。彼らはスーパーヒーローとしてヴォート・インターナショナル社に所属し、表向きは正義のために活動していた。ヴォート社はヒーローのマネジメント業務を行い、仕事の請負・斡旋の他、グッズの売り出し、人気獲得のための戦略を立てるなど、「利益>正義」の経営体質で、所属するヒーローたちも力と金の魔力に溺れている。主人公ヒューイは街の電気屋で働くしがない青年で、ある日一緒に歩いていた恋人をヴォート社の有名ヒーロー「最速の男Aトレイン」に駆け抜けざまに轢かれてしまう…。恋人の死はAトレインによる過失であったにもかかわらず、ヒーローイメージを守ろうとするヴォート社とAトレインにより事件は恋人の不注意で片づけられそうになったヒューイは、イギリス訛りの怪しい男からの接触を受ける、というところから始まります。

配信:Amazon Prime Video(月額500円~/2020年8月現在)  

期数:第1から(第3期まで製作決定済み) 

主演: ジャック・クエイド”ロマコメの女王”メグ・ライアンと映画中心に活躍する名俳優デニス・クエイド元夫妻の息子というサラブレッド!12歳にして大ヒット映画「ハンガー・ゲーム」のちょい役でデビュー。)

クリエイター:「スーパーナチュラル」プロデューサーのエリック・クリプキ、コメディー中心に活躍する俳優で複数作品脚本や製作総指揮も手掛けてきたセス・ローゲン、セス・ローゲンとのタッグが多いカナダの脚本家で映画プロデューサーのエヴァン・ゴールドバーグにより映像化。

原作:ガース・エニスによって書かれ、共同制作者でイラストレーターのダリック・ロバートソンによるアメコミ「The Boys」。こちらは英語版ならKindle Unlimitedで4巻まで0円で読める!残念ながら日本語版試し読みのみ無料は有料(しかも結構高い)です。

1話は約1時間。

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これも最高👍 #theboys

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俳優賀来賢人さんもファンみたいです。

この作品が好きになりそうな人:

✓DC、MARVELなどアメコミ好き。マシ・オカも出演「Heros」が好き

✓爆発などど派手な演出が好き

✓ダークファンタジーが好き

✓人間の悪い部分がちゃんと描かれる作品が好き

おすすめできない人:

×中学生くらいまでのお子様(性暴力の直接的な描写や言葉にしたくないような変態性が)

×スプラッター含めかなり過激な演出です。

×GOSSIP GIRLのネイト・アーチボルトが好き(役者さんがだいぶ違うイメージで出演)

✓が多かった人はとりあえずこれだけ読んで決めてみて!

最初に書きましたが、この作品、一般的なヒーローもので描かれるヒーロー像とかなり違ったヒーロ―たちがほとんどです。頭が足りてないセクハラ男だったり、とんでもないパワハラだったり、異常なマザコンや、薬物依存者。特にヴォート社のシンボルである7人のスーパーヒーロー(主に蔑称としてSuperを略してスープ/または複数形でスープス)の代表格であるホームランダーの気色悪さがえも言えぬ感じですあまりに過度な演出については物議をかもすとしてカットになったものもあったそうです!それだけ世界観をクリアに描いているという意味では作品の魅力の一つです。また、スープスのコスチュームもなかなかお金がかかってそうでリアルだったのは個人的にポイントでした。筋肉とかはスーツで盛ったりしてるみたいですが、あからさまな感じがないのが〇。

ちなみにこのホームランダー役はNZ出身の俳優さんでコメディー畑の方なんですが、ザ・HBOって感じの「BANSHEE」主人公、ハードボイルド男ルーカス・フッド保安官を演じていたアントニー・スター。あと、本作でみれたのが嬉しかったのはディープ役として、大ヒットしたNYセレブの子供たちの学生生活を描いた「GOSSIP GIRL」でメインキャラの一人、ちょっと間抜けな?ネイト・アーチヴォルトを演じたチェイス・クロフォードが出演(きれいなお顔はほぼ髭に隠れたうえ、やはり彼もクソ野郎の役ですが)していたことが嬉しかったです。あとは、アメリカ出身の福原カレン(ご両親ともに日本人)さんがメインキャストの一人で、日本人としてはご活躍が嬉しいです。

と、いうことで気になった方はまずは予告編をどうぞ。残念ながらシーズン1の予告編は英語版(字幕なし)のみでした。スーツの感じや作風とかは映像だけでもわかりますね。ちなみに、クリエイター陣がコメディー畑だからか予告編はだいぶファンキーな作りですが、本編はそうでもないですね。

The Boys – Official Trailer | Prime Video
Prime Video公式チャンネルより予告編

ちなみに若干ネタバレになりますが、シーズン2の予告編は字幕入りがありました!(セリフは少なく、物語にはあまり触れていませんが念のため)

腐敗したスーパーヒーローが帰ってくる! Amazon Original 『ザ・ボーイズ』シーズン2 9月4日(金) Amazon Prime Video 配信開始!
配信はAmazonの独占!

単発購入もできますが、かなり割高になります。サブスクリプションは30日間の無料トライアルを行っていますので、まずはそちらを利用してご覧ください。

シーズン1(字幕版)のページへひとっとびしたい方はこちら!

シーズン1(吹替版)のページへひとっとびしたい方はこちら!

まだ観ようかって踏み切れない方へ、この作品の魅力をさらに掘り下げて、キャスト陣と過去の出演作のことをご紹介させてくださいませ。

作品を彩る魅力的なキャストたち

ジャック・クエイド(ヒューイ・キャンベル)

原作コミックのヒューイのイラストとは、だいぶ違うイメージのジャック。コミック版のヒューイはスコットランド人です(画像右下)。ビジュアルだけで言えば父親役のサイモン・ペッグの方にクリソツやん、と思ったら本人もそう感じていたようで、コミックの巻頭でコメントを寄せていました。

右下がヒューイ。原作ではスコットランド人。コミックはKindleで読むことができる

先にもご紹介しましたがジャックは、”ロマコメの女王”メグ・ライアンと映画中心に活躍する名俳優デニス・クエイド元夫妻の息子。デニスはバツ3で、メグは2番目の奥様でした。2人の間の子としては一人っ子のようです。父親と再婚相手の間に双子の異母兄弟がいます。ジャックはMARVELの映画「ハンガー・ゲーム」のちょい役で12歳の若さでデビューしていますが、主役級は今回が初。原作では見た目の割に繊細な青年ですが、ドラマでは見た目通りのなよ男ジャック版ヒューイはたよりない男として演じられていてこちらのほうがしっくりくる感じがありますね。

カール・アーバン(ウィリアム・”ビリー”・ブッチャー/)

本作では完全にイギリス訛りですがご出身はNZの俳優さんで、「ロード・オブ・ザ・リング」の出演(エオメル役)で有名になった方です。エオメルの時は金色の長髪で兜と鎧を着ていたので、今作のビリーの黒い短髪の髭面はだいぶイメージが違います。「スタートレック」シリーズにも出演しています。ちなみに原作のビリーは女性蔑視なのかな…?と感じる点があって(妻・ベッカの事があるのに?)あまり好きになれませんでしたが、カールが演じるビリーはそんな感じがありません。今後シーズン2でどんな風になっていくのか気になります。

アントニー・スター(ホームランダー)

こちらもNZの俳優さんで、私の中ではHBOで放送された「BANSHEE」の主人公ルーカス・フッドのイメージが強く、ルーカスも今作のホームランダーも、発音がアメリカ英語だったのでNZの方とはびっくりしてしまいました。ルーカスは髭面でガサツな見た目だったので、ホームランダーの綺麗に整えられたビジュアルと結びつかず…そちらもびっくり。ホームランダーの特別な生い立ちから歪んだ性格と愛情表現、そこはかとない気味悪さ(見た目はコミックの主役ヒーローなのに)というのが表情や間からしっかりと演じてくれていて、BANSHEE(主役)の時よりもThe Boysの方が存在感が強いです。

Banshee Season 3: Episode #2 Clip – Lucas Meets Kurt Bunker (Cinemax)
CINEMAX公式チャンネルのクリップ。左の髭面坊主の保安官がアントニー・スター

エリザベス・シュー(マデリン・スティルウェル)

アカデミー賞主演女優賞ノミネートなど著名な女優さんで、海外ドラマ好きの方は「CSI:科学捜査班」のジュリー・フィンレイとしてご存知かもしれません。「The Boys」ではヴォートの重役の女性で、高齢出産した赤ん坊がいます(キャリアを重視するビジネス・ウーマンの間では割と普通の事ですが)。ホームランダーの担当者でマデリンにいびつな執着をみせている彼を上手く利用しようとする姑息感ただよう演技が良かったです。

ハーレイ・ジョエル・オスメント(メズマー)

西洋の方を、大人になった姿から子どもの頃のなんともキュートな姿をイメージするのって、非常に難しいですよね。ハーレイも例にもれずですが、子役として出演した映画「A.I.」での少年ロボット役、「シックス・センス」の子供(11歳にしてアカデミー賞の助演男優賞にノミネート)などで一度は必ず目にしている方です。こんな大人になってたんだ…!という目で観ると楽しめます。

チェイス・クロフォード(ディープ)

なんといっても代表作の「GOSSIP GIRL」ネイト役のイメージが強いですね。私もファンでありましたので、「The Boys」視聴の理由はチェイスの美しい顔また観たいな~くらいの軽い気持ちでございました。その気持ちは見事に(笑)裏切られます。ディープは見た目こそ黙っていればイケメンですが、中身は残念かつ、性犯罪者でした。チェイスの情けない男の演技については(ネイトは落ちぶれた時も品が残っていたので)新しい感じです。

ご紹介した以外にも、新人俳優/女優にも関わらず存在感が輝いている方も多いです。福原カレンさんが今後喋るのかとか、フレンチ―との関係の事、個人的にはヴォートの広報役コルビー・ミニフィの怒りの演技も楽しみです。ちなみにドラマでは原作で男性なのに女性キャラになっていたり、白人が黒人になっていたり、という変更が多いのですが、これはキャスティング上の理由ではなく、クリエイターがキャラクターを現実世界のメタファーとして描くうえで都合の良い形に描きなおしているようです。

原作者と映像版クリエイターの思いについて

原作者ガース・エニスは、王道ヒーローものよりも戦争などをテーマにしたコミックが好きだったようですが、シーズン2に向けてエリック・クリプキのインタビュー(英語)にて明らかにされているように、エリックはブラックコメディが好きで、ニュースフリーク。「世界にとって悪いことは、作品/ショーにとしては良いこと」というマインドで、世の中で起きていることをメタファーとしてスーパーヒーローというキャラクターに落とし込んでいるのだそう。シーズン2から登場するストームフロントは、原作では「ナチの男性」だったそうですが、ドラマ版では女性役で、SNSで台頭し支持者を集めている現代の白人至上主義を体現する存在に作り替えているのだとか。シーズン1からでているスーパーヒーローたちも、それぞれどんな現象のメタファーなのか考え直して観ると面白いかもしれません。

ご視聴はAmazon Prime Videoの独占配信!

本作は第配信はPrime Videoの独占。トライアル期間の30日間は無料で視聴ができます!

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原作コミックはKindleにて試し読みが無料!本編もお求めが可能です。

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